samedi, janvier 22, 2005

       

Unnekaaree にはたどりつけない。

 ウンヌカーレの夢から、私は電鉄の駅をうろうろすることになった。駅前のドラッグストアの焼け跡も、放置されたままのその駅から、ウンヌカーレを買うことができる町へ行くことができるはずであったのだから。

 しかし、いくら駅頭に掲げられた路線図を見ても、それがどの駅なのかわからなかった。手持ちの小銭で、その駅までの切符が買えるのかどうかも、調べようがなかった。夜遅くまで開けている肉うどん屋のお兄さんも、ウンヌカーレのことは知らないと言う。

 そんなはずはないのに。ウンヌカーレを知っているのに、誰も教えてくれないだけなんだろう。私はそう解釈していた。手には見たこともない銀色の硬貨が三枚、握りしめられていた。もうすぐ終電だというのに、どこへ行けばいいのかわからなくなった。