samedi, septembre 18, 2004

       

秋風リヴァー

 九月のある午後のこと。秋風がひゅうひゅう吹いている。川べりの駐車場の門扉は閉じられ、カランカランと鎖が風に鳴る金属音だけだ。土手に通じるごみだらけの袋小路を歩いて、男は河川敷に通じる石段を登った。吹流しがはためいているのが見える。どこにいるのだ。待ち合わせをしたはずだった。
 向こう岸には行ったことがなかったけれど、今日はこのあと橋を渡ろう。そして、もうこちら側には帰ってこないのだ。

 

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