外猫日記
samedi, septembre 18, 2004
秋風リヴァー
九月のある午後のこと。秋風がひゅうひゅう吹いている。川べりの駐車場の門扉は閉じられ、カランカランと鎖が風に鳴る金属音だけだ。土手に通じるごみだらけの袋小路を歩いて、男は河川敷に通じる石段を登った。吹流しがはためいているのが見える。どこにいるのだ。待ち合わせをしたはずだった。
向こう岸には行ったことがなかったけれど、今日はこのあと橋を渡ろう。そして、もうこちら側には帰ってこないのだ。
posted by 中猫 @
10:05 PM
0 Comments:
Enregistrer un commentaire
<< Home
Previous Posts
大学病院
outside
heavy rain
「髪を切ったのですよ」
typhoon house
大阪を見て死ね
世界の外側で何度も呼んだが中へは入れず
虫が知らせる
サルファ剤入り
その黒い影は、ゆっくりと近づいてきた。
レンタルCGI
0 Comments:
Enregistrer un commentaire
<< Home