mercredi, septembre 01, 2004

       

「髪を切ったのですよ」

 あなたにもう一度会うとは思っていなかったので、いろいろな意味で準備ができていませんでした。あなたが好きだと言ってくれた髪を、昨日切ってしまったのです。そしてあなたを待つ駅頭で、私はたまらず座り込んだのでした。駅前の広場は九月になってもまだ炎天下でしたし。
 駅前から坂道を下っていくと、そこからは新宿の高層ビルが見えました。あの三角形のビルであなたは、ほらあのへんに富士山が見えるでしょう、そしてその手前の山が丹沢だ、その左側には「あふり」山があるのだよ、と教えてくれました。

 

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