vendredi, avril 08, 2005

       

東京墓場

 東京の墓地は、古い順に都心から郊外へと並んでいる。谷中の墓地は、最も古い部類に入る共同墓地だろう。染井や護国寺あたりの墓所は、少し新しい。青山墓地は山手方向に東京が拡大していくときに、そこで死んでいく人たちを受け入れる新しい墓地になったのだろう。そして、現代は、東京は西へ西へと拡大を続け、それにつれて墓地も西のほうに新たに造られるようになった。たとえば多磨霊園という広大な郊外型の共同墓地は、西へと拡大した大東京を終焉のちとする人々を迎え入れるために出現したのだろう。そして今や、新たな墓所は、八王子だとか青梅のような、都心から電車で一時間以上かかるようなところに点在するようになった。お墓参りは、ピクニックのようなものである。

 

1 Comments:

At 8:42 AM, Anonymous Anonyme said...

多磨霊園の近所なので、ウチの近辺はやたら石材店が多い。

>>多磨霊園という広大な郊外型の共同墓地は、西へと拡大した大東京を終焉のちとする人々を迎え入れるために出現したのだろう。そして今や、新たな墓所は、八王子だとか青梅のような、都心から電車で一時間以上かかるようなところに点在するようになった。

富士の樹海が終焉の地にならぬことを祈るばかりであります。

 

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