dimanche, juillet 25, 2004

       

籠城する青春

 青年は籠城している。遠く離れたところのようなふりをして、じつはその未だ矮小なる精神の内的世界に。 
 「疾風怒濤」などと、独逸文学の潮流と同様の名称を冠した青年期は、しかしながらロマンのかけらもないところ。もっとつまらない、退屈な日常の往復運動。
 だいたい、だれがそのような旅路にあるか。退屈でつまらない日常の連続にこそ耐えられる強度を、したたかに己の身体に呑み込まねばならない。

 

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