lundi, juillet 19, 2004

       

summer festival, in the apartment complex...

 紙コップの生ビールを飲み、屋台で買った、やたらあぶらっこいチヂミを食った。こんなときでなければ、こんなものを食べる気になどならないだろう。ぶんぶんと唸りをあげる発電機の灯に、開放感に浸りそぞろ歩く人々の群れが照らされていた。大きな公園に隣接した広場には、ステージが設けられ、屋台が立ち並び、ごったがえしていた。伝書鳩の鳩舎の列のような、ニュータウンの団地に住む「都市生活者」たちの、都市生活におけるささやかな幸せのようなものを、そこでは誰もが消費しているのだった。
 

 

1 Comments:

At 3:31 PM, Anonymous Anonyme said...

summer festival といえば、高3のとき姉と行った大阪のライヴ・アンダー・ザ・スカイを思い出します。夏のジャズ・フェスティヴァルはバブル期に大企業の冠コンサートと化して質を落としましたが、それ以前の、日本のジャズがまだそれなりに幸福だった時代のこと。
ハービー・ハンコックのピアノ・トリオが来日していてトリを務めましたが、私の印象に最も強烈に残っているのはオーネット・コールマンのプライム・タイムです。ギター・ベース・ドラムがステージの左右にそれぞれひとりずつ陣取り、その中央でオーネット・コールマンがサックスを吹いたり、そうかと思うとおもむろにヴァイオリンを取り出してきてギーギーやり始めたり、という……。耳の潰れそうなアンプの大音量もさることながら、あのとき耳にした音楽の異様さは恐らく一生忘れないでしょう。
野外会場(確か万博広場だったと思う)には、いかにも「踊りに来ました!」的なチャラチャラした男女が総結集していたのでしたが、プライム・タイムの出演時だけは金縛りにあったように棒立ちでした。彼ないし彼女らの頭脳に、こうした音楽に対応するプログラムは恐らくインプットされていなかったのでありましょう。
あのブッ飛んだ表現感覚はジャズ・ファンよりも、むしろオルタナティヴとか、最近のいわゆるモダン・ロックの好きな人に通じる要素が大なのではと思われます。著作権法改正でそのうち安い輸入盤が買えなくなるかもしれませんから、今のうちに輸入CD屋を探索しておくとよいでしょう。

 

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